ちょっと前の話になっちゃいましたが、防衛省技術研究本部 陸上装備研究所の一般公開に行ってきました。
会場入りすると、とりあえず目に付くところに10式の試作4号車がどーんと置いてあります。
10式自体は既に総合火力演習に参加していますし、朝霞のりっくんランドにも展示されていたりと、見る機会は多いと思いますが、ここの試作4号車には砲塔側面に「防衛省技術研究本部」のマーキングが入ってるのがアツいです。
これはIED対処システム。
IEDってのはImprovised Explosive Deviceで即席爆弾のことですね。
んで、このトラックの上に取り付けられた装置で爆発物の発見を行います。
そして、一番興味深かったのがこの展示。
CBRN対応遠隔操縦装軌車両のデモンストレーションです。
化学 (chemical)・生物 (biological)・放射性物質 (radiological)・核 (nuclear)・爆発物 (explosive) でえらいことになっている現場に無人の装軌車両を出動させて仕事をさせようというシステムです。
写真左後方に写っているのが指揮所で、ここから遠隔操作で装軌車両を操作します。
写真右奥に小さく写っているのが無線中継車で、指揮所と装軌車両の通信を中継します。
無線中継車も無人で、プログラムによる走行や自律的な障害物迂回、リモートコントロールも可能なんだとか。
装軌車両はこんな感じ。
施設作業車をベースにセンサ山盛りにマニュピレータ装備とかいかにも試作車両っぽい感じがウルトラ燃える。
基本的には遠隔操作なのだけど、緊急時用に操縦席はあるみたい。
中継車も基本遠隔操作なのだけど、運転することも可能になってます。
こっちが中継車用の遠隔操作コンソール。
この辺の装置はゲーム機のハンドルコントローラとかを流用して作ってるそうです。
入場時にこんなパンフレットももらえるよ。
このパンフレットはPDFで配布してるので、興味がある人は見てみるといいですよ。
一応お土産屋も一店出てましたw
WTM、ガルパン、艦これとトミーテックというフルメンツ感。
撮影禁止なので写真はありませんが、資料館にも興味深い展示が多かったです。
HEAT弾の貫通力テストに使用された各種装甲材とか、装甲車両用ゴム履帯とか、装甲車両用インホイールモーター等々、いいもの見れた感満載な見学でしたよ。